まぐろぐ

ゆるゆる備忘録。

今週のお題「お父さん」

今週のお題「お父さん」

 

人生n回目の友達の話を書いていたが、なんだかこのまま書き続けるのも悔しいので違うことを。

 

先週の日曜は父の日であった。私は現在実家を離れて暮らしているので、父には電話をかけてありがとうと伝えた。

 

父について。

私の身内の中で父は、時の流れとともに印象が大きく変わった人物である。

昔のことをしっかり覚えているわけではないが、私が小学校低学年くらいまで、父は寡黙でなにを考えているのか分かりづらい人だと思っていた。

特別仲が悪かったわけではないのだが、父とあまり会話をした記憶がなく、笑った顔もほとんど見たことがなかった。

 

それが私が思春期を迎えた頃、私の何気なく口走ったボケに対して、父が大爆笑したのである。

大爆笑、というか呼吸困難になった。笑いすぎて息継ぎがうまくいっていないみたいな。

初めて大爆笑する父を見て、私は内心びびった。こんな感じで笑うんだと。いままで見たことのない父の姿を見た嬉しさもあったが、逆に冷静になってしまう自分もいた。

 

父の呼吸困難っぽい大爆笑の発見をしてからなのか、私はそれまで知らなかった父の姿、嗜好を知ることになる。

乗り物好きで、京都の鉄道博物館や飛行場に行くことも好きなこと。実は平泳ぎが得意で上から見るとまるでカエルに見えること。ソニーオタクなこと。部下は少ないけど頼りがいのある上司であること。チーズが死ぬほど好きなこと。西野カナ和楽器バンドを聴くこと。

これらは私が昔は知らなかった父のことで、新しい父の顔を見せられるたびにびっくりしている。そして今や父は寡黙な人ではなく、むしろ若干の笑い上戸なのではとまで思っている。

こんなふうに新しいことを知ると、父に対してより親しみが増すし、感謝しなければと素直に思う。

 

もしかすると今後もより、父の印象が鮮やかに彩られていくかもしれない。